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CISA合格方法 [CISA]

 このブログに、「CISA」とか「合格」というキーワードで検索してくる方がいらっしゃるので、公認情報システム監査人(CISA)合格のための勉強法を述べておこうと思います。

 勉強方法を簡単に云ってしまえば、CIAと同様に「繰り返し問題を解く」ということです(なーんだ)。

 私は勉強するに当たって、ISACA国際本部にて次の書籍を購入しました(価格は2009年7月25日現在)。

 ・公認情報システム監査人(CISA) レビューマニュアル  $135.00
 ・CISA 試験サンプル問題&解答・解説集  $130.00
 ・CISA 試験サンプル問題&解答・解説集(追加)  $60.00


[晴れ]レビューマニュアルは、CISAの試験範囲やその内容を理解するために読みました。
 しかし重くてかさばるため、持ち歩けないのはもちろん机の上に置いたら2度と動かしたくないしろものです。
 ボリュームありすぎなので、ざっと目を通しただけであまり活用しませんでした。

 これなら、日本で販売されているもっと安い本で学習しても良かったかも。


[晴れ]CISA試験サンプル問題&解答・解説集が、勉強の中心です。
 これを繰り返し解くことで、解答に迷わないようにしました。

 CISA試験がたいへんなのは、IT関連の知識の有無よりも、設問の文意が汲み取れないことです。解説の意味も良く判りません。日本語訳の問題もあるでしょうが、英語で受験した人も「云いたいことが判らない」とおっしゃいます。
 失礼ながら、ITプロフェッショナルの文章力がいまいちなのは、洋の東西を問わないのかもしれません。
 試験問題の作成は、1国の人間に限らないのでしょう、設問ごとに考え方の背景がバラバラです。異なる考え方の人がいまいちの文章で書いた設問を寄せ集めており、これを日本語に訳すときにまた訳者の癖などが混入します。

 受験後に「手応えがない」と感じる人がいるようですが、設問に沿って解答できたかどうか自信を持てないからでしょう。

 このような設問に解答するためには、とにかく慣れるしかありません。「繰り返し解く」というのは、そういうことです。
 2~3回も解けば悪文も平気になりますし、そもそも設問と正解を憶えてしまいます[わーい(嬉しい顔)]

 こうして勉強していると、日本の情報処理技術者試験は試験そのものも参考書類も良くできているんだなぁとつくづく思います。


[晴れ]CISA試験サンプル問題&解答・解説集(追加)は、最新の動向を踏まえた問題を追加したものです。
 『CIA試験参考問題集2004』が2004年版のまま改訂されないのに対し、CISA試験サンプル問題&解答・解説集は毎年改訂される上に追加版も出るので、世の動きに合っています。
 CISA試験サンプル問題&解答・解説集(追加)は問題数が少なく軽い本なので、持ち歩いて通勤途中に広げたりしました。


 ちなみに、アビタス講師の本田秀行氏が「CISAは(略)情報システム関連の知識の難易度はあまり高くないので,システム開発の経験があるSEには取得しやすい」とおっしゃっています。
 私も同感ですが、自分とはちょっと異質な他国の考え方にもついていかなければならないのが日本の情報処理技術者試験との違いでしょうか。

 また、危機管理等に関する設問は、SE経験だけでは解きにくいかも知れません。
 SEだとついついデータバックアップとかサイト二重化等の仕組みに目を向けがちですが、災害においては情報システムなんか2の次で、最優先なのは人命です。
 システム構築の現場でも、サーバーがダウンしないように消費電力や排熱には気を使うのに、非常口への動線に梱包材等を置きっぱなしにしていることがありますね。


 ところで、ISACA会員になればテキスト代も受験料も割引になるので、受験を考えるなら入会する方が良いかもしれません。
 会員なら月例会は無料で参加できますし。

 以上、参考になりましたでしょうか。
 公認情報セキュリティマネージャー(CISM)の勉強法については、別の記事で。


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タグ:CISA
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コメント 2

Cipher

興味深い記事でとても参考になりました。実は今度のCISAを受験しようかと考えている者です。記事に「システム開発の経験があるSEには取得しやすい」とありましたが、私もIT業界出身ですが、パッケージベンダーなのでインフラ周りとなると自信が持てないところがあります。実際、OS、DB、ネットワーク等々全てのインフラ領域に精通している方というのも実際多くはないと思います。どのようにして、そういったシステムの知識を全般的に習得されたのでしょうか?是非、参考にさせていただきたいと思います。
また、テスト本番で出題される問題は、繰り返し解かれた問題は結構出るのでしょうか?私は、あまり試験慣れしていないせいか、勉強した以外の問題が出ると、もう頭の中が真っ白になってしまうタイプなので、受験するのであれば、とにかく問題量をこなしたいと思っていますが、この辺の対策は何かされましたでしょうか?
by Cipher (2009-09-01 01:30) 

トレッグ

Cipherさん、こんにちは。
コメントをいただいていたことに気づかず、返事が遅くなりました。
たいへん申し訳ありません。

以下、ご質問にお答えします。

>実際、OS、DB、ネットワーク等々全てのインフラ領域に精通している方というのも実際多くはないと思います。どのようにして、そういったシステムの知識を全般的に習得されたのでしょうか?

私も全てのインフラ領域に精通しているわけではありません。それでも合格できたのは、CISA試験の要求する知識が、その程度でしかないということです。
広範な領域からつまみ食いのように少しずつ出題されるのでたいへんかも知れませんが、情報セキュリティを中心に情報処理技術者試験の各区分の参考書を斜め読みしておけば充分かと思います。
私自身は、多くの知識は実務で身に着けました。幸か不幸か、さまざまなプロジェクトに関与しましたので。

>テスト本番で出題される問題は、繰り返し解かれた問題は結構出るのでしょうか?

似たような問題は出ます。
ただ、テスト本番の問題は、問題集とは別に作っているのでしょうから、問題集からそのまま出るわけではありません。
それでも要求される知識レベルは問題集と同等なので、問題集で問われた考え方を理解しておけば、本番は難しくないと思います。

回答が遅くなってしまいましたが、少しでも参考になれば幸いです。
by トレッグ (2009-11-11 23:18) 

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