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情報システム部から消えた80人 [IT]

 日経ビジネスオンラインに、「クラウド――脱・自前主義の経営」という連載があります。
 2010年5月19日には、中古車売買大手のガリバーインターナショナルの取り組みが紹介されていました。

  上海拠点が火付け役、「持たない革命」
  中古車のガリバー、Google Apps採用でワークスタイルも刷新

 記事によれば、ガリバーでは次の取り組みを進めているそうです。

 ・Gmailを含むGoogle Appsの活用
 ・設備予約ツールやスケジューラ、社内ポータルなどを見直し、Google Appsへ統合
 ・iPhoneの導入
 ・Windows Azure Platformを利用した他システムのクラウド化
 ・将来的なデータセンターの統合

 この記事の中に興味深い記述がありました。

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なお、多くの企業が気にするセキュリティ面については「自社よりも、グーグルのセキュリティ対策技術の方がレベルが高いはず」と良い意味での割り切りをしている。
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 いわゆるクラウドに対して、セキュリティ等の面から懸念する声があります。
 それはもっともですが、この記事を読んで改めて思うのは、Google Appsを使う前の自社システムにおいて、どれだけセキュリティ対策ができていただろうかということです。
 「グーグルの…方がレベルが高いはず」なんて、いい加減に聞こえますが、現実にはクラウドを懸念するどころではない組織が多数あるだろうと推察します。

 そして、最も気になったのは次の記述です。
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これまで、情報システム部は、業務委託先の社員も含め、約100人の人員で構成されていた。しかし、この変革を進めていけば、サーバのキッティング作業やメンテナンス、プログラマーなどの要員は不要になると考え、20人程度にまでスリム化した。
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 記事には深く突っ込んだ説明はないのですが、約100人が20人程度にまで減員されています。
 とうぜん、数々の疑問が湧くと思います。

 ・約100人の頃はどのような体制だったのか?
 ・どの業務、システムの変更が、それぞれ何人の削減に繋がったのか?
 ・どのように削減したのか?(業務委託先の社員には引き揚げてもらう、派遣社員との契約は更新しない等?)
 ・削減された人は、その後どのような業務に従事したのか?新たな業務をどう感じているのか?
 ・残った20人と、削減された80人とでは、何が違ったのか?
  :

 こういったところが記事になることで、得るものもあると思います。


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続・カウンターの謎 [IT]

 前回のつづきです。
 So-net blogサポートデスクから、回答をいただきました。

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お問い合わせの件に関しまして、ご返答いたします。

■アクセス解析ではフィードの取得もカウントしていますか?

 上記につきましては、フィードの取得もカウントしております。

■アクセス解析では、どの時点でカウントアップしていますか?

 上記につきましては、Webサーバのアクセスログを元に計測をしております。

■ユニークユーザーを特定するためにどのような方法をとっていますか?

 上記につきましては、IPアドレスにて識別しております。
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 1番目の回答は、ちょっと意外でした。
 てっきりフィードの取得は対象外かと思っていました。
 しかし、これでFC2カウンターとの相違の大きなところは説明できるかも知れません。

 FC2カウンターはページ内のタグが呼び出されて初めてカウントするので、フィードの読者を認識することはできません。当ブログの記事をフィードで読まれている方が多いとすれば、FC2カウンターと乖離があるのは当然です。


 2番目の回答も、FC2カウンターの値から乖離する原因になりえます。
 FC2カウンターはタグが呼び出されないとカウントできないので、タグの呼び出しが完了する前に別のページに移動されたらカウント外です。
 しかしサーバーのアクセスログからなら、そんなときでもカウントできます。

 まぁ、頻繁に起こることではないでしょうが。


 3番目の回答からは、同一人物が携帯電話でアクセスした場合にカウントが過大になるおそれがあることが判ります。
 精度を高めるには、携帯電話の端末IDを認識して集計できるツールを設置しないといけませんね。


 So-net blog は管理者画面のアクセス解析結果を見ても、訪問者の行動がどう数字に結びつくのかあまり詳しい説明がありません。
 私はユニークユーザー数やページビューを厳密に計測したいわけではないので、だいたいどれくらいの人が読んでくださっているのか傾向が判れば充分ですが、もう少し説明があると嬉しいですね。


 ちなみに、当ブログでは記事全文をフィードで送信していますが、サポートデスクに確かめたところ So-net blogではフィードの一部のみを送信する機能は提供していないそうです。
 これは、フィードをあくまで自サイトに誘導するための手段と考えている人には都合が悪いかもしれませんね。
 アフィリエイトのためにブログを利用するときなど、こんなところも検討のポイントでしょうか。

 また、フィードだと絵文字が再現されなかったりするので、サイトを見に来ていただいた方が望ましいとは思います。


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カウンターの謎 [IT]

 先週からページのデザインを少しだけ変更したのですが、気づいた方はいらっしゃるでしょうか?


 So-net blog には簡単なアクセス解析の機能があり、ブログ管理画面にて、日別、ページ別に、ユニークユーザー数とページビューを知ることができます。
 しかし、ユニークユーザーの累計を見ることはできないので(日別の数を自分で足せば判りますが)、ブログの開設後しばらくしてから、画面右下にアクセスカウンターを設置しました。
 So-net blog はアクセスカウンターを提供していないようなので、FC2カウンターを置いてみました。

 ところがやがて、FC2カウンターのユニークユーザー数と、So-net blog のアクセス解析でのユニークユーザー数が、たいへん乖離していることが気になりました。
 異なるシステムですから、ピッタリ同じ数になるとは思いませんが、FC2カウンターよりもSo-net blog のユニークユーザー数は2~3倍も多いのです。

 この違いはなんだろう…と考えていて、思い当たったのが携帯用サイト。
 FC2カウンターは、ページを表示する際にFC2カウンターのタグが呼び出されてはじめてカウントアップします。
 なのにウッカリ、携帯用サイトにFC2カウンターのタグを設置していませんでした。

 So-net blog のアクセス解析は特別なタグの設置を必要としないので、ページの表示に関係なくサーバーへのアクセスが生じるたびにカウントしていると考えられます。
 だからSo-net blog のアクセス解析とFC2カウンターとで、数が大きく乖離したのだと推察しました。

 私は、それまであまり携帯用サイトに気を配っていなかったので、FC2カウンターのタグを設置するとともに、カテゴリー別の表示や月別の表示ができるようにしました。
 それが先週のことです。


 しかし、携帯電話からのアクセスにおいて、ユニークユーザーの識別は困難です。
 多くのアクセス解析ツールは、ユニークユーザーを数えるにあたって「同じ日に同じIPアドレスからアクセスされても1人と数える」ようにしていることでしょう。
 ところが携帯電話は極めて短時間で(ほぼアクセスごとに)IPアドレスが変わってしまいます。

 So-net blog はアクセスログを見ることができないので、他のブログサイトで試したところ、同じ携帯電話からアクセスしても、1分と置かずに新しいIPアドレスが割り当てられていました。ゆっくり記事を読んだり、ちょっと考え事をすると、次の記事を読むときには別のIPアドレス(別のユニークユーザーとしてカウント)になっています。
 これは携帯電話の使い方を考えると致し方ないことでしょう。
 携帯電話では、電車待ちのようなちょっとした空き時間にアクセスすることが多い。
 一瞬アクセスしたら当分アクセスしないかも知れない人のために、いつまでもIPアドレスを割り当てているわけにはいかないのでしょう。

 これに対して、一般家庭向けISPのIPアドレスは、さすがにアクセスごとに変わることはないようなので、「同じ日に同じIPアドレスからアクセスされたら1人と数える」のは合理的といえるでしょう。

 つまり、一般家庭向けISPのIPアドレスと同じ数え方を携帯電話にも適用すると、同一人物のアクセスを別個に捉えて、過大にカウントすることになってしまいます。

 とはいえ、携帯用サイトにもFC2カウンターのタグを設置することで、少なくとも So-net blog のアクセス解析との乖離は解消されるだろう、と期待しました。

                      [exclamation]

 ところが意外なことになりました。
 相変わらずFC2カウンターよりもSo-net blog のアクセス解析のユニークユーザー数が2倍ほども多いのです。

 FC2カウンターはタグが呼び出されないとカウントできませんから、タグの呼び出しが完了する前に別のページに移動されたらカウント外です。
 そういう違いもあるので完全に一致するとは思いませんが、それにしても2倍の差とは…。

 携帯電話でのアクセスはそれほど多くはなかったようです。
 そこで、これまで疑問に感じていた諸々をサポートデスクに質問してみました。


---
アクセス解析について質問します。よろしくお願いします。

・ブログをRSSリーダで読んでいる読者も多いと思いますが、アクセス解析ではフィードの取得もカウントしていますか?

・アクセス解析では、どの時点でカウントアップしていますか?
  A. WEBサーバにクライアントからのリクエストが届いた時点。
  B. なんらかのアクセス解析用のタグが呼び出された時点。
  C. ページの送信が終わった時点。
  D. その他(具体的に:          )

・ユニークユーザーを特定するためにどのような方法をとっていますか?
  A. IPアドレスのみで識別している。
  B. IPアドレスと携帯電話の端末IDで識別している。
  C. その他(具体的に:          )
---
 (つづく)


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加害者の追跡と特定 [IT]

 IPAが「夏休み前における注意喚起」を通知しています。

 IPAは、いつも長期休暇の前にこのような通知をしてくださるのですが、だんだん通知文が長く詳しくなっている気がします。
 それだけ、被害が拡大・深刻化しているのでしょうか。


 ところで、いつもながらの注意文で、気になる箇所があります。

 「ワンクリック不正請求」を行うサイトへのアクセス等により、不正請求画面が表示されてしまった場合の注意事項の2番目。
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入会登録画面や請求書画面などに表示されている「IPアドレス」、「利用しているプロバイダ名」などの情報からは、個人を特定することはできませんので、とにかく「無視」してください。また、お金も絶対に振り込まないでください。
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 IPアドレスやプロバイダ名が画面に表示されると、身許を押さえられてしまったと動転してしまう人もいるのでしょう。
 そんなものは無視するのが1番ですから、こういう注意喚起は必要でしょう。


 しかし次のようなニュースに接すると、ちょっと考えてしまいます。

 ■お笑い芸人をブログで中傷 男女18人を名誉毀損容疑で立件へ (2009年2月5日 産経ニュース)

 中傷した人たちは、警察の捜査が及ぶ可能性をどれほど認識していたでしょうか。
 この人たちは、「何を書き込んでも、どうせ個人を特定することはできないだろう」と思っていたのではないでしょうか。

 久保健一郎弁護士が、ネットの誹謗中傷において加害者を追跡して特定する手立てについて述べておりますとおり、しかるべき手続きを経れば個人を特定できる可能性はあります。

 不正請求に引っかからないように通知することも重要ですが、引っかかる人はあまりIT等に詳しくなかったりします。
 「そうか、どうせ個人は特定できないんだ」と受け取られないか心配です。


 まぁ、そもそもIPAの通知に目を通している人には、言わずもがなという気もしますけれど。
 通知を読まない人にどうリーチするかが課題なんでしょうね。


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22点! [IT]

 さて、このブログを100点満点で採点すると何点でしょう?
 内容もさることながら、HTMLの文法はがっくりくるほど低い点です。

 HTML文書の文法は、Another HTML-lint gateway でチェックできます。
 → http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllinte.html


 このブログのトップページをチェックすると、結果は次のとおりでした。

 「309個のエラーがありました。このHTMLは 22点です。」

 22点!
 エラーにより重みが違うので309個のエラーすべてを気にする必要はないのですが、それにしても22点は悲しい。
 トホホ。

 既存のテンプレートと既存のブログパーツを使っているだけで、私がコーディングしたところはないのですが、この点数にはがっかりします。


 ちなみに、So-netブログのトップページの採点結果はコレ↓。

 「320個のエラーがありました。このHTMLは -27点です。」

 so-netブログそのものの点数が低いので、そのサービスを利用した本ブログが22点なのは致し方ないか。


 もちろん、高得点を得るサイトもあります。

 たとえば、日本国の顔たる電子政府の総合窓口(e-Gov)
 「27個のエラーがありました。このHTMLは 91点です。」

 91点とは素晴らしい。

 こういったサービスを構築するSIerやITベンダのサイトはどうでしょう。

 D社「18個のエラーがありました。このHTMLは 89点です。」
 H社「8個のエラーがありました。このHTMLは 83点です。」
 F社「24個のエラーがありました。このHTMLは 83点です。」
 N社「54個のエラーがありました。このHTMLは 71点です。」

 N社さんがやや低めですが、総じて皆さん優秀です。


 ここには挙げませんでしたが、SIerといえどもマイナス点のところもあります。

 また、ある航空会社さんは結果は次のとおりでした。

 「605個のエラーがありました。このHTMLは -944点です。」

 …22点ぐらい、気にしなくてもいいか。


注) 各社のサイトは、2009年7月28日現在のトップページを対象としました。将来における変更を考慮したものではありません。
 HTML文書の文法をチェックする Another HTML-lint gateway については、リンク先の作者の説明をよくお読みください。


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たったひとつの冴えた番組 [IT]

 私は、地上波のテレビはほとんど見ないのですが、たったひとつ見ているのがNHK教育テレビの『ITホワイトボックス』です。

 タレントの森下千里さんと高市佳明アナウンサーが、IT関係の先生に話を聞くという形で、毎週木曜日23:30(再放送は毎週日曜日14:00)から放映しています。
 NHKなので、15分ごとにCMをスキップさせる手間もいりません。

 テレビの前の視聴者にITについて判りやすく解説する番組なので、情報処理技術者試験を受ける人にとっては物足りないかも知れません。しかし、ケーブルシップ(KDDIオーシャンリンク)の中や、認証局(ベリサイン)など、ふだんなかなか眼にできないところが映し出されて興味深いのです(認証局はさすがに入口だけでした)。

 出演者が話すことは台本できっちり決まっているのでしょうが、IXの説明を受けて森下千里さんが「高速道路のジャンクションみたいなものですね」というのは、とても判りやすいたとえでした。

 毎月テーマを決めて解説しており、7月のテーマは「携帯電話」。8月は「PC」がテーマです。


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比較: ウェブリブログ vs So-net [IT]

 このブログは当初ウェブリブログに開設したのですが、So-netブログに引っ越してきました。
 ウェブリブログよりもSo-netの方が、私にとっては便利だったからです。

 好みは人それぞれでしょうが、誰かの参考になるかも知れませんので、私が気にしたことをメモしておきます(諸機能について、私の理解に不充分な点がありましたらご容赦ください)。

■ウェブリブログ

・ブラウザによりタグ入力補助ボタンが使用できません。注意書きには「Netscape 7.0および6.x、Opera、Safari、Mac版IEでは動作しません。」と書かれていますが、私が常用している Google Chrome でもボタンが表示されません。 ←致命的。

・詳細な設定は記事ごとに行います。記事を書くたびにデフォルト以外のping送信先を設定するのは面倒です。

■So-net

・ブログのパーツをドラッグ&ドロップで配置できるのは、使ってみるととても便利。

・トラックバックの送信結果を表示してくれます。ステータスは4つ(送信成功、送信失敗、未送信、不明)。
 トラックバックが承認待ちなのか、送信に失敗したのか、送信し忘れたか判らずにイラつくことがありません。

・トラックバック送信時に、相手に表示される文を入力できます。
 トラックバック送信先には記事の冒頭部分が表示されることが多いようですが、記事本文の冒頭が必ずしもリードとして適切とは限りません。その点、So-netなら挨拶文なり紹介文なりを自分で入力できます(未入力の場合は、記事内容から自動生成されます)。

・1つのIDで複数のブログを作れるので、将来の拡張もOK。


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